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函館記念 2017 出走予定馬:サクラアンプルール、超スローで器用に立ち回っての怖さはあるが…流れると不安も大きく

2017 7/16(日)
第53回 函館記念(GIII) 函館芝2000m
予想用・出走予定馬一覧
函館記念2017の予想用・出走予定馬一覧

 今年の冬に存在感を発揮、白富士ステークスでは僅差の2着、中山記念でもネオリアリズム相手にしぶとく差を詰める2着、サクラアンプルールが初重賞制覇を狙って函館記念に出走予定だ。GI昇格となった大阪杯二も参戦したが及ばず、ブービー負けを喫してしまった。そこから立て直して夏の北海道から再スタート、まずは重賞タイトルを手にして秋を見据えられるか。


 前走の大阪杯が物足りん。ただ、基本的にこれまでは超スローで結果を残してきた馬だけに、意外と大阪杯のペースですら厳しかったのかもしれない。ただ、一方で関西遠征というのもあった。いずれにせよ今回は前が厳しくペースを作ってきそうなので、前半ついていってやれるのかどうかが今回のポイントになる。


中山記念(GII) 2着 11頭5枠5番
中山芝内1800m良 1:47.7(+0.1) 50.3-46.2 S^4
12.6 - 12.2 - 12.6 - 12.9 - 11.1 - 11.6 - 11.6 - 11.3 - 11.7

 まずは2走前の中山記念では面白い競馬で2着を確保した。個人的には結構ハイレベル戦だったと思っているし、この馬の良いところが出た一戦ではあったと思う。ペースは4.1で超々スロー、ラップ推移的にはL5で一気に11.1、そこから少し前のミラノが息を入れたにせよそれでも後半5Fで57.3と非常に早い時計を出してきた。後半特化の競馬とみて良いし、トップスピード面とポテンシャル面の両面がないとツクバアズマオーの様にどこかで追走で苦しくなってついていけなかっただろう。


 5番枠から五分のスタート、無理せずに内のスペースを狙って後方で進めていく。序盤からかなり緩い流れの中ではあったが後半の早めの仕掛けを見越したかジッと内で我慢。2角過ぎの下りでも掛かり気味に進めていたがそれでも我慢。3~4角でも最内でジッと我慢、11秒台半ばと流れているところでジッと我慢しつつ置かれずついていって3列目に押し上げて直線。序盤でネオリアリズムが外に出したスペースを上手く使って2列目に、L1でそこから伸びたかったがここではネオと脚色同じで伸び切れず、それでもロゴタイプは撃破し2着は確保した。


 ここで見せたのは後半特化、向こう正面で強烈に上がって3~4角で少しだけ緩んだがそれでもなかなか速いラップ、直線入りでもう一度加速という流れの中で内内から楽に立ち回って反応できたところ。コーナリングの上手さもだがギアの上げ下げそのものが上手かったのも見逃せない。前半は超スローの中で内を立ち回ったにせよ後半勝負に比重の大きい中で強い競馬ができたというところは高く評価したい。


白富士S(OP) 2着 14頭8枠14番
東京芝2000m良 2:00.6(+クビ差) 62.9-57.7 S^5
13.2 - 12.5 - 12.3 - 12.4 - 12.5 - 12.2 - 11.9 - 11.2 - 11.0 - 11.4

 3走前の白富士Sも超々スローで緩い流れからのトップスピード戦で結果を出してきた。この時の相手がスローで強いスズカデヴィアスということで、結構面白い戦いになった。


 14番枠からまずまずのスタートだったが大外枠で難しいので無理せずに下げて中団外から進めていく。ただ道中がドスローだったこともあってそこまで追走に苦しまずに中団外で進めて3角。3~4角では外々から徐々に好位列に取り付いて直線。序盤でそこから追いだされてしっかりと差を詰めてくる。L2では2馬身半差からしっかりと差を詰めてきてここで一気に先頭列に並びかけ、L1で抜け出したかというところを内から馬群を捌いてきたスズカデヴィアスに捕えられての2着惜敗だった。


 L4はそこまで速くないがL3で11.2と仕掛けのタイミング自体は決して遅いというほどではなかった。トップスピードの質という観点ではかなり高いレベルのものを見せている(推定10.6前後)が、L1では内で包まれてその分仕掛けが遅れたスズカデヴィアスが伸びてきたしこちらも少しラップ的に落としているというのもあったかなと。瞬間的な切れ味は非凡だし、これぐらい緩い流れの方がいいのは結局はそれを活かしたいから、と考えるべきかなと。


大阪杯(GI) 13着 14頭4枠6番
阪神芝内2000m良 2:00.9(+2.0) 59.6-59.3 M
12.3 - 11.1 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.7 - 11.6 - 12.0

 大阪杯は平均ペースだが実質はかなりのスローぐらいだとみている。キタサンの位置では大体61秒前後ぐらいなので、速く見ても概ね60.5-58.5ぐらいではあったと。ただ、前述2走程極端なスローではない、という点はこの馬にとっては微妙だったか?と。


 6番枠からまずまずのスタート、そこから無理はしないが積極的にポジションを取って行為を確保する。キタサンブラックの外で並ぶような感じで序盤を進めていたが、途中でこの馬にとっては速いとみたか少し下げながら3角では中団前目まで下がった。3~4角ではそこから中団馬群の中目を通しているが手ごたえ悪く徐々に下がって中団やや後ろで直線。序盤で追い出されてもいいところなくなだれ込む脚もなくの惨敗だった。


 ペース自体は恐らくかなりのスローなんだが、この馬にしては前半積極的に前に行ったしそこで脚を使ってしまった可能性は当然考えないといけないレベルの惨敗だった。これまでの実績を見てもトップレベル相手で通用しているのは極端なスロー。準OP勝ちの美浦Sを見てもそこそこ流れると結構辛勝だったし少なくともスローのトップスピード戦の方がパフォーマンスが2段階ぐらい上なのは確かだろう。もちろん関西圏への当日輸送は恐らくこの時が初めてでそういった要素も考える必要はあるが、ちょっと負け過ぎではある。


2017函館記念に向けての展望

 まずペースは不安の方が大きい。函館の2000で今回のメンバー構成だとまず極端なスローはないだろう。白富士S、中山記念のような4秒、5秒といったスローバランスはまず期待できない。そうなると持ち味のトップスピード面を要求されにくくなる。また今回はレースの流を考えるポイントとしてマイネルミラノの存在が大きい。平均ペースだろうが早めにコーナーで勝負してくる馬なので、仮にスローからのロンスパなら中山記念の様に嵌る可能性が高くなるが、流れた中でロンスパだと分散されてしまってより速いラップを問われにくくなる。そうなると現時点ではリスクが大きく厳しいだろう。ただ、幸いにして今の高速函館はこの馬にとっては恐らくプラス。仮に60秒台で落ち着けば2秒前後のスローは十分ある。その中で中団内内でジッとしていれば…というところかな。いずれにせよ前半のペースがカギだし、枠順や枠の並びからの展開予想次第で評価を少し変えるかもしれない。現時点では消す可能性がやや高いかな。



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