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京王杯スプリングカップ 2017 出走予定馬:レッドファルクス、1400mへの延長もむしろ好材料か?ゆったり入って末脚を出し切りたい

2017 5/13(土)
第62回 京王杯スプリングカップ(GII) 東京芝1400m
予想用・出走予定馬一覧
京王杯スプリングカップ2017の予想用・出走予定馬一覧

 昨年のスプリンターズステークスで見事にGIを制覇、今年の高松宮記念でも3着と結果を残したスプリント路線の実力馬レッドファルクスが京王杯スプリングカップに出走予定。香港スプリントでは失速と物足りない結果に終わったが、立て直して高松宮記念では見せ場を作った。距離延長がカギとなるが、この馬の末脚の破壊力は不気味だ。


 CBC賞の印象が非常に強い。あの時の超高速馬場で見せた3~4角からのTS持続戦の中であそこまでL1での差し込みを見せられたというのはすさまじいの一言だった。ただ、敢えて言うならスパッと切れるという感じではなくトップスピードを1200路線で非常に高いレベルで維持してきた形。この距離でコントロールされたときにトップスピードの質でどこまで戦えるかに注目したい。L3最速戦になりやすいここは噛み合いそうな感はあるかな。


CBC賞(GIII) 1着 13頭7枠11番
中京芝1200m良 1:07.2 33.8-33.4 M
12.2 - 10.7 - 10.9 - 10.9 - 10.8 - 11.7

 まずは敢えてCBC賞から振り返る。この時の中京も相当な超高速馬場状態。その中でペースバランスは平均だがラップ推移を見てもわかるように中間は終始10秒台のラップを踏み続ける形でしかも平均で収まるぐらいという。コーナーで相当速いラップを維持しているわけで、基本的にはL1で差し込むしか手が無いぐらいのラップ推移と言える。


 その中で11番枠からやや出負けして後方から、そこから積極的に押して追走、リカバーしつつ後方の外々で押しながら3角を迎える。3~4角でも前が落とさない、緩めず10秒台を刻む中でかなり外々を回す形でロス、4角でも4頭分ぐらい外から追走で流石に押し上げられずに後方で直線。序盤でそこから前も誤差程度だが加速するのでなかなか詰まってこない。しかしL1で前が減速したところで一気にバテ差し強烈に突き抜けての勝利だった。
 

 これを見た時はここ数年のスプリント路線でも1,2を争う強烈なインパクトだった。ラップ推移的に全く淀みなく、10秒台後半のラップを刻むところで外々からという競馬になるのは常識的にかなり難しい。それでもL1で3馬身半ぐらいはあったところをL1で差し込んでいるので11秒前後は意識できると。こういうラップを終始維持するというのは相当で、無酸素運動を維持する能力がずば抜けていると。なので正直1200で結果を出したけど、距離自体はもっと延ばしてしまってもやれるかも?という感覚。


スプリンターズS(GI) 1着 16頭7枠13番
中山芝外1200m良 1:07.6 33.4-34.2 H^1
11.8 - 10.5 - 11.1 - 11.2 - 11.2 - 11.8
 
 3走前のスプリンターズSで嬉しいGI初制覇を成し遂げた。ペースバランスは0.8でややハイ、ラップ推移的に見てもコーナー地点では11秒前半と速いラップを維持してきていた。CBC賞ほど極端な高速馬場ではなかったが、展開的にはコーナーで速いラップを踏まされているので近い競馬だったかなと。


 13番枠から五分のスタートからある程度出していって中団につけていく積極的な競馬になる。ペースも上がり切らず3~4角でもある程度団子状態、その中で中団の4~5頭分外を回してロスを作りながら直線。序盤でそこからジリジリと伸びてL1で前がしんどくなったところをしぶとく差し込んでのGI勝利となった。


 ここでもそうだが究極的に切れたというよりは速いラップを踏んでいたコーナーで外々を回しながらも、最後までL1で食い込んでくるTS持続力が非常に高いレベルのものであったと考えるのが良さそうかなと。なのでロスがあってもエンジンがかかってしまった方が良いタイプだし、コーナーでの勝負を高いレベルでやれるというのも大きな武器だろうといえる。ここではややハイまで上がったのはあるが、それでも脚を使わされずにしっかりと自分の末脚を引き出してきた。


高松宮記念(GI) 3着 18頭4枠7番
中京芝1200m稍 1:09.0(+0.3) 33.8-34.9 H^2
12.3 - 10.3 - 11.2 - 11.4 - 11.3 - 12.2

 香港スプリントはこの馬の末脚を全く引き出せずの大敗を喫したが、復帰初戦の高松宮記念では一定の存在感は見せてきた。ペースは1.1でかなりのハイまで入っていて、ラップ推移的にもコーナーである程度速いラップを踏んではいし、L1の減速度合いも大きい。ただパワー型の基礎スピードをそこそこ問われているので、その辺りがイマイチ弾けなかった要因にはなるかもしれない。


 7番枠からやや出負けして押して追走、中団の内内で進めていく。3~4角でも最内で我慢、各馬が外に出す中で内のスペースを上手く押し上げて2列目に近いところで直線に入ってくる。序盤で追い出されて内からしぶとく伸びてくるが外のセイウンコウセイには突き抜けられる。L1で叩き合いとなったレッツゴードンキを競り落とせずに3着となった。


 ここでは出負け気味から前半リカバーして脚を使っていったことが一つあると思う。この馬の走破で見ても34.4-34.6と誤差の範囲ではあるが前半の方が速い。この辺からも後半型の可能性が高いかなと感じている。もちろん内が少し荒れていた馬場が合わなかった可能性もあるが、あまり前半無理をしたくない方ではあるという認識かな。


2017京王杯スプリングカップに向けての展望

 個人的には1400はもしかしたらベスト距離かもしれないし、場合によってはマイルも十分やれるかも?という現時点での評価。CBC賞で見せたのは平均ペースを後方で進めてのTS持続の非凡さで、この感じは割とストレイトガールに近い。ストレイトガールはレッドファルクスよりは確実に総合力が高かった馬だが、最大の持ち味は前半無理せずTS持続を引き出してそれが高いレベルにあったこと。それが東京マイルの超高速馬場で噛み合ったが、長い距離を進めるうえで重要なTS持続力がこのレッドファルクスには非常に高いレベルで備わっていると。また前半急かさない、後傾型の競馬で良さが出ているという点で考えても距離延長はプラスになるんじゃないかと感じている。


 ただし、現時点ではスパッと切れるというほどトップスピードの質があるのかはまだ未知数で、一応CBC賞の感じなら超高速馬場巧者には違いないし、10秒台に乗ってしまえばその脚は使ってきていた。その点を考えれば極端にキレ負けすることはないと思うが、府中の1400でコントロールされて11秒後半から一気に10秒台に入っていくような競馬になった時にギアチェンジ面でどうか?トップスピードの質的にどうかはポイントになる。距離自体は不安視していないが、延びることでペースに緩急が生まれるのはある。そこに対応して早めにエンジンをかけられれば。瞬間的には恐らくサトノアラジンの方が上だと思っているが、TS持続はかなり非凡なものを見せてきただけにL1のバテ差しで届くところにいられれば喰う可能性も考えたい。個人的には面白い一頭だと思っていて、本命も視野に入れている。できれば距離不安で人気を落としてほしいかな。



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